八ヶ岳 名水の里エリア

JoyFuL No.011

スキーと人との架け橋になりたい

長嶋佐織さん
プロフィール

北杜市大泉町
長嶋佐織さん(42) 
啓貴さん(40) 玲那さん
埼玉県朝霞市より移住

八ヶ岳山麓の閑静な別荘地、楽しい迷い道の先にある「カフェ・ド・エイト」。命名の由来は八ヶ岳の八つの峰から。八ヶ岳からの涼風が吹き抜けるテーブルでいただくコーヒーは格別です。

 「カフェ・ド・エイト」のオーナーである長嶋さんが北杜市に移住されたのは25歳の時。北海道に生まれ、高校卒業後はスキー場に、その後は東京のスキーメーカーに勤務し、一貫してスキーに携わるお仕事をされてきた長嶋さん。都内で働き、なかなかトレーニングの時間を確保できずにいたところ、当時の上司の計らいで、北杜市のスキー場でインストラクターとして働きながらトレーニングをする場を得ました。当時は移住を現実的なものとして考えていたわけではなかったため、山梨県や北杜市に関する知識もほとんどなく、ただスキーがしたい、雪上に立ちたいという気持ちで北杜市にやってきたそうです。しかし、実際に来てみてスキーをするうち、「やっぱりスキーを履いて滑ることが自分は好きなんだな。」と再認識し、ゲレンデのある北杜市に移住を決めました。
 同じく北海道出身のご主人ともスキー場で出会い、結婚、出産を経て、現在のお住まいで暮らし始めたのは、今から6年前のことです。

好きなことをゆっくりと

 現在は主婦業の傍ら、夏場は自宅でカフェを開いています。別荘地の中程、小さな看板しか掲げていない「カフェ・ド・エイト」、カフェのお客さんには「商売になるの?」と心配されたりもするそうです。「家のことをしながら、何かできればっていう感覚なので。回転率を上げて、てんてこ舞いするよりも、好きなことをゆっくりできたらいいなと思っています」。
 低く流れるBGMに、木の温もりがあふれるインテリア、センスの良い雑貨たち、長嶋さんのカフェには素朴な田舎らしさと、スタイリッシュな都会らしさが同居しています。「このあたりは田舎と都会が半々っていう感じですよ。住んでいる人も、建物も」。都会から来た人が多く暮らす別荘地、地域との距離感は都会よりは近く、田舎よりは遠い。自然の中にありながら、都会の感性を持ち合わせ、都会の人にとっては入ってきやすい環境だと言います。
 「都会と田舎半々と言っても、冬はすごく寒いですし、観光客も減るので、移住者の方でも冬場の時間を持て余してる方って多いんですよね」。長嶋さんはそんな方に生涯スポーツとしてスキーを提案し、そのサポートをしていきたいそうです。人通りの減る冬場、カフェは完全休業、専ら北杜市の山々でスキーを楽しんでいます。北杜市には冬の自然を存分に味わえるゲレンデがあります。スキーのインストラクターとして豊富な経験を持つ長嶋さん、「スキーは滑って止まることさえできれば、色々なレベル、色々な年齢層の人が一緒に楽しむことができるスポーツです。」とその特長を語ります。スキーを通して、冬の時間を満喫する人が増え、人と人とのつながりが芽生えたら、八ヶ岳山麓はますます魅力的な場所になっていくことでしょう。

(2013年7月取材)

なだらかな坂道の途中に立つ看板。主張しすぎないそのたたずまいは、八ヶ岳ののんびりとした雰囲気にぴったり。

なだらかな坂道の途中に立つ看板。主張しすぎないそのたたずまいは、八ヶ岳ののんびりとした雰囲気にぴったり。


大きく開けられたテラスの窓、思わず立ち寄りたくなるようなカフェ。

大きく開けられたテラスの窓、思わず立ち寄りたくなるようなカフェ。

 

緑の溢れる庭を隔てて、隣のお宅とはこんなに離れています。「この距離感がちょうどいい。」と長嶋さん。

緑の溢れる庭を隔てて、隣のお宅とはこんなに離れています。「この距離感がちょうどいい。」と長嶋さん。


「家族のおかげでこうして好きなことができているのかな。」と長嶋さん。

「家族のおかげでこうして好きなことができているのかな。」と長嶋さん。


木目と白い壁に癒される店内。ゆっくり会話を楽しめる空間です。

木目と白い壁に癒される店内。ゆっくり会話を楽しめる空間です。

 

「カフェ・ド・エイト」オリジナルのエイトブレンド。涼しい風の中でホットコーヒーの美味しさが際立ちます。

「カフェ・ド・エイト」オリジナルのエイトブレンド。涼しい風の中でホットコーヒーの美味しさが際立ちます。