八ヶ岳 名水の里エリア

JoyFuL No.016

忙しくも楽しいスローライフ

持留和也さん
プロフィール

北杜市高根町
持留もちどめ和也さん(43)
ヨハナ・エリザベートさん(51) たくみくん(13) 光くん(10)
東京都三鷹市より移住

「地縁血縁があるのなら、志縁(こころざしえん)があったっていい」。
志の重なり合う仲間とのゆるい繋がりに助けられながら、
北杜市で歩んできた10年。
縁を紡いでいくことの大切さを感じる田舎暮らしのかたち。

 持留さんご一家が北杜市に移住してきたのは10年前。奥様のヨハナさんがやってみたいと思っていた、耕さず、草や虫と共生する「自然農」を学ぶ会のために北杜市を訪れたことがきっかけでした。奥様が八ヶ岳が好きだったこと、自分で土に触れ、家族が食べる野菜やお米を作りたかったこと、豊かな自然の中で子育てをしたかったことなどが北杜市への移住を決める要素となりました。
 持留さんご夫婦は、Webサイト制作を主とする「モチドメデザイン事務所」を経営していらっしゃいます。ホームページの立ち上げや運営のお手伝いをする仕事なので、インターネットさえあれば、どこにいても仕事ができ、通勤圏や職場環境などについて制約がなかったことも持留さんの背中を押しました。

北杜市高根町からつながる志縁(こころざしえん)

 現在お住まいの広々とした古民家は10年間で何回にも分けて少しずつ手を入れましたが、農家独特のシンプルで開放的な間取りはあえてそのまま残し、古民家の風情を楽しんでいます。「そして、この場所からの眺望が何よりの贅沢。富士山、八ヶ岳、南アルプス、山梨を代表する3つの山々が一望できるんですから」。都会では味わえなかった雄大な景色が今は目の前に。「田んぼや畑は季節に追われるので大変ですが、都会生活の忙しさとは質が違います」。季節の移り変わりと共に歩む、忙しくも楽しいスローライフを送っています。
 北杜市に移住してきて、お子さんにも変化が見られました。音に敏感な長男の匠くん、東京の頃は毎晩のように聞こえてくる救急車のサイレンに夜泣きすることもありましたが、北杜市の静謐な夜はそのストレスを取り除いてくれました。「一日中聴こえるのは、田んぼを潤す用水路の流れ。東京に出かけて帰ってくると、心地よい水音が心を癒してくれます。」とヨハナさんも言います。東京では自宅と別の場所にあった事務所に缶詰で仕事ということも多かった和也さんも、子どもと過ごす時間が増えました。
 北杜市で田舎暮らしを満喫している持留さんが感謝を送りたい人たちがいます。それは移住前から交流があり、持留さんの移住に際して支えになってくれた先輩移住者の仲間たちです。「移住してからも同じ志を持つ仲間たちからアドバイスをいただいたり、仲良くしてもらってます。地縁、血縁という言葉がありますが、私たちの縁は“志縁(こころざしえん)”。今の私たちがあるのも、力になってくれた方々のおかげです。」人との繋がりの大切さをお話し下さった持留さん、同志との縁を大切に紡ぎ、また次の同志へと繋げ続けて行きます。

(2013年5月取材)

家族そろってお米の種まきに精を出します。

家族そろってお米の種まきに精を出します。

 

畑の一角に作るお米の苗床の向こうには八ヶ岳の雄大な姿が望めます。

畑の一角に作るお米の苗床の向こうには八ヶ岳の雄大な姿が望めます。

 

昔ながらの農家の姿をそのままに残す古民家です。10年目にして購入にこぎつけました。

昔ながらの農家の姿をそのままに残す古民家です。10年目にして購入にこぎつけました。

 

手作りの持留さんのオフィス。外壁は土壁で、友人たちと大人も子供もいっしょになって、素手で塗った「手指仕上げ」です。

手作りの持留さんのオフィス。外壁は土壁で、友人たちと大人も子供もいっしょになって、素手で塗った「手指仕上げ」です。

 

移住仲間から仔犬の時にもらった愛犬のシロ君。彼の母や祖母も北杜市内に居ます。

移住仲間から仔犬の時にもらった愛犬のシロ君。彼の母や祖母も北杜市内に居ます。