富士山 富士五湖エリア

JoyFuL No.037

山梨の旬の食材から生まれる美味しい料理

小佐野 彰さん
プロフィール

富士河口湖町船津
小佐野 彰さん(40) 
奈緒美さん(43) 勤さん(75)
東京都品川区より移住

沖縄から移住され、富士河口湖町でイタリアンレストランを営む小佐野さん。
イタリア料理の枠を超えて、山梨の食材をふんだんに使った料理は
他のお店では味わえない美味しさがあります。

 富士河口湖町船津にあるイタリアンレストラン『Casa Osano』でシェフを務める小佐野さんは沖縄県西原町ご出身。現在、沖縄でフランス料理店を営む兄や料理好きの姉の影響を受け、料理人の道を志しました。調理師専門学校を卒業後に東京や本場イタリアへ渡り、料理修行をされ、移住前は静岡県三島市のお店で2年間スーシェフをしていた小佐野さん。このお店でお客様として来ていた奥様の奈緒美さんと知り合い、お付き合いされたそうです。
 その後、奈緒美さんとの結婚が決まった時に、自分のお店を持ちたいという希望があったという小佐野さんですが、東京でお店を開くつもりはなかったそうです。選択肢は2人の実家がある沖縄か山梨の二択でした。「移住前から富士河口湖町のイメージは良かったです。静岡県三島市よりも富士山が近くてビックリしましたし、形も河口湖から見た方がキレイに感じました。仕事柄、勝沼のワインや山梨のフルーツが美味しいことも知っていたのも移住の理由として大きかったです。沖縄では兄がお店をやっているので、僕は山梨でお店を開こうと決めました。」と移住のきっかけについて教えてくださいました。また、奈緒美さんは早くに母親を亡くし、父親の勤さんと2人で暮らしていましたが、小佐野さんは結婚してから勤さんと一緒に生活できるように婿入りを決断。これも移住の理由の一つでした。小佐野さんの人柄の良さを感じます。

料理人としてのこだわりが持てる場

 ご結婚を機に富士河口湖町の奈緒美さんのご実家へ移住された小佐野さんは希望通り、自分のお店を持つことができました。小佐野さんのお店には様々なこだわりがあります。こだわりの一つはご自宅のスペースを使って、お店を開いたことです。「自宅周辺の物件を探していました。でも、なかなか見つからなくて、妻とどうしようかと話していましたが、自宅の空いているスペースにテーブルを置いたらできるんじゃないかなと思いました」。労働時間が長い料理人にとっても、家族と一緒に過ごす時間を長くとれる大きな利点を持ちます。自宅のスペースにゆとりがあるのも、山梨での暮らしの魅力かもしれません。
 小佐野さん自ら栽培された野菜を食材として取り入れていることもこだわりの一つ。「休日はほとんど畑にいます。料理の時は頭を常に回転させていますが、畑作業は何も考えないで無心にできるのが良いですね。」と言いますが、なるべく地元に根付いた食材を使って、お客様を喜ばせたいという理想を持つ小佐野さんにとって、自家製野菜を作るのは大きなこだわりなのだと感じます。
 提供する料理には他にもたくさんの山梨の食材を使われています。海のものを除いて、ほとんどの食材が揃うと言いますが、逆に今まで使ったことがなかった食材に出会ったことによって、料理のアイデアも次々と湧いてくるそうです。「山梨の食材に出会い、思いついた料理もたくさんあります。次々と色々なアイデアが出てくるので、毎年少しずつメニューが変わっているんですよ。山梨の食材のおかげで自分が成長できています。」と移住して以来、山梨の味は料理する上で欠かせない食材となっています。

料理の枠を超えた山梨流イタリアン

 昔はこの野菜はこう使うという固定観念があったと言う小佐野さんですが、移住してからはイタリア料理をベースにした、独自のイタリアンが完成しつつあるそうです。
 「富士河口湖町へ住んでから、富士山の水や、山麓の気候の恩恵の中で生活させてもらって、もしかしたら富士山にお客様も呼んでもらっているかもしれませんね。富士山のおかげというのは大きいかもしれません。冬は今まで暮らした土地の中で一番寒いですが、沖縄と違って四季を楽しめるのは良いですね。」と魅力を教えてくださった小佐野さんは、山梨の新鮮で美味しい食材を使った『Casa Osano』の山梨流イタリアンを目指して今日もお客様に美味しい料理を提供されています。

(2013年7月取材)

立派な長屋門では小佐野さんの出身地、沖縄を感じる可愛いシーサーが出迎えてくれます。

立派な長屋門では小佐野さんの出身地、沖縄を感じる可愛いシーサーが出迎えてくれます。

 

ご自宅兼お店を担う奈緒美さんのご実家。とても広々とした木造建築です。

ご自宅兼お店を担う奈緒美さんのご実家。とても広々とした木造建築です。

 

店内では都会の高級料理店に入ったような特別な空間を演出されています。

店内では都会の高級料理店に入ったような特別な空間を演出されています。

 

山梨の旬の食材を使った美味しい料理でお客様に最高のおもてなしをされています。

山梨の旬の食材を使った美味しい料理でお客様に最高のおもてなしをされています。

 

自家製野菜と生ハムの前菜。イタリアと山梨の食材のコラボレーションです。

自家製野菜と生ハムの前菜。イタリアと山梨の食材のコラボレーションです。

 

メインにも山梨の野菜や桃が使われています。赤いソースは小佐野さんが育てたビーツのソース。

メインにも山梨の野菜や桃が使われています。赤いソースは小佐野さんが育てたビーツのソース。

 

デザートにも山梨の食材を使った小佐野さんの工夫がこらされています。

デザートにも山梨の食材を使った小佐野さんの工夫がこらされています。

 

自らも野菜の栽培をする小佐野さん。写真はビーツの収穫中です。

自らも野菜の栽培をする小佐野さん。写真はビーツの収穫中です。