富士山 富士五湖エリア

JoyFuL No.040

聖地河口湖で、夢だったバス釣りライフ

荻野元気さん
プロフィール

富士吉田市旭
荻野元気もときさん(28)
神奈川県平塚市より移住

神奈川から移住して、河口湖でバス釣りのガイドをする荻野さん。
小さい頃から将来の夢は釣りに関わる仕事だと思い続けていましたが、
それを実現してくれたのはバス釣りの聖地河口湖でした。

 神奈川県平塚市出身の荻野さんは河口湖でバス釣りのガイドをしています。「幼少の頃から父親と一緒に釣りに行っていました。魚が釣れるとやっぱり楽しくて、いつの間にか釣りをするのに夢中になっていました」。
 バス釣りを本格的にするようになったのは、小学校3年生ぐらいのこと。学校の部活でサッカーをしながら、並行してほぼ毎日バス釣りへ行く生活。「基本的に学校にいるとき以外はサッカーか釣りのどちらかをしていました。」と言う荻野さんですが、小さい頃から釣りに関わる仕事をしたいという夢を抱いていました。
 高校卒業後に東京の釣り専門学校へ通いますが、学校が河口湖へ移転したことがきっかけで、専門学校2年目に山梨へ移住されました。「日本でバス釣りのスポットといえば、河口湖か琵琶湖かってくらい有名です。周りの景色も富士山が目の前に見えてキレイですし、空気も良いですね。他のスポットで釣りするよりも気分は良いし、楽しいです。」とお話しいただきました。
 学校では釣り具のメーカーに就職するための勉強などが多く、授業で釣りに行くのは週に1回程度だったそうですが、授業が終わった後に、毎日河口湖へ釣りに行ったそうです。

河口湖で大好きなバス釣りを仕事に

 学校を卒業してからは富士吉田市へ引っ越し、釣りの大会に出て賞金を稼ぐバスプロ(※1)として活動されています。賞金に1,000万円が出る大会もありますが、それだけで生計を成立たせるには確かな実力が必要な世界。
 その実力の差は魚がいる場所を探すことができる力。荻野さんは魚群探知機を使いながら、河口湖をボートで一周して、湖底の地形を把握したと言います。「今では河口湖の地形が頭の中に入っています。湖上から見ても分かりませんが、真ん中辺りがすごく浅くなっています。そういう地形の変化があるところに必ず魚がいます。」とまるで自分の庭ように河口湖を理解されていました。
 現在では荻野さんは、バスフィッシングトーナメント国内最高峰『JB TOP50』という大会に出場したり、釣り雑誌で河口湖の状況やオススメの釣り方などを紹介する連載を持ったりと活躍の場を広げています。
 一方、ガイドを始めたのは6年前。大会で成績を出し始めた頃から、周りの人に「ちょっと教えてよ」と言われるようになったのがきっかけでした。「最近では初心者の方にもガイドする機会も増えました。今まで釣りをしたことが無かったお客様にガイドして、釣ってもらえるのは楽しいですね。」と満足げに話す荻野さん。
 2013年は『JB TOP50』への出場は控えて、ガイドに専念されています。3月から12月までのバス釣りのシーズン中は休みなく働き、河口湖から釣りの楽しさを発信しています。

これからもずっと河口湖で釣りをしたい 

 釣りをしながらも河口湖の環境保全にも気を配っているという荻野さん。その一つがポークという豚皮を加工して作ったルアーです。「河口湖はワーム(※2)の使用を禁止されていますので、ポークという代替ルアーを製作しました。ポークは自然素材なので、ブラックバスが飲み込んでも、自然に消化されますし、湖底に残っても自然に分解されたり、魚のえさになったり。やっぱりワームの様に釣れるものを使いたいし、自然に対しても優しいのが良いですね」。他にも大会がある時には、終わった後に必ず参加者でゴミ拾いをして、釣りをしながらも河口湖の自然を守る活動をしています。
 「富士山が世界文化遺産に登録されましたが、規制がない限り、ずっと河口湖でバス釣りをしたいですね。観光客も増えるでしょうから、多くの人にバス釣りや聖地河口湖、そして山梨の魅力を伝えたいです。」と荻野さんにとって、河口湖はかけがえのないものになっています。

※1 バスプロ:バスフィッシング・プロフェッショナルの略称
※2 ワーム:ミミズなどを模したプラスチック素材のソフトルアー

(2013年6月取材)

ほぼ毎日河口湖の上にいると言う荻野さんの住まいは富士吉田市。もちろん吉田のうどんは大好物。

ほぼ毎日河口湖の上にいると言う荻野さんの住まいは富士吉田市。もちろん吉田のうどんは大好物。

 

目の前には世界文化遺産に登録された富士山。河口湖で釣りをする大きな魅力です。

目の前には世界文化遺産に登録された富士山。河口湖で釣りをする大きな魅力です。

 

早速ブラックバスをGET!釣人にとって、魚が釣れた時の楽しさは格別です。

早速ブラックバスをGET!釣人にとって、魚が釣れた時の楽しさは格別です。

 

日本全国の大会へ出場する荻野さん。バスボートは車でけん引して運びます。

日本全国の大会へ出場する荻野さん。バスボートは車でけん引して運びます。

 

富士五湖の中で2番目の広さを誇る河口湖をボートで颯爽と走るのは、とても気持ちがいいです。

富士五湖の中で2番目の広さを誇る河口湖をボートで颯爽と走るのは、とても気持ちがいいです。

 

荻野さんが豚皮を加工して作った『ポーク』。湖底に残っても自然分解される環境に優しいルアーです。

荻野さんが豚皮を加工して作った『ポーク』。湖底に残っても自然分解される環境に優しいルアーです。

 

河口湖の地形を把握している荻野さん。色んなポイントに移りながら、アタリを待ちます。

河口湖の地形を把握している荻野さん。色んなポイントに移りながら、アタリを待ちます。

 

短い取材の間に何匹もブラックバスを釣り上げる荻野さん。バスプロとしての実力の高さを感じました。

短い取材の間に何匹もブラックバスを釣り上げる荻野さん。バスプロとしての実力の高さを感じました。