富士山 富士五湖エリア

JoyFuL No.042

愛する富士よ、その美しさを永遠に

中本宏幸さん
プロフィール

富士河口湖町小立
中本宏幸さん(41)
史子さん(43)
北海道富良野市より移住

ともに西日本ご出身の中本さんご夫婦、富士山は新幹線から見る静岡県側からの
姿しか知りませんでした。賑やかな町並みにそびえる富士山も十分感動的、
それでも、山梨側から見た霊峰の名にふさわしい富士山の姿には息を呑んだと言います。

 「今、なぜここにいるのか。答えは、ただ山梨の富士山に呼ばれたからです」。中本さんご夫婦が北海道富良野市から富士河口湖町に移住して5年目。北海道での宏幸さんの前職はスノーボードのインストラクター、奥様は脚本家の倉本聰氏が主催する富良野塾の女優でした。結婚したお二人が新天地を求めていた時、先に富士河口湖町に移住していた友人の招きがありました。「来てみたら広々とした土地にラベンダーの花が咲き乱れ、夏は涼しく、北海道と似ているうえに憧れの富士山がすごい迫力で待っていました」。
 奥様は、自宅近くの勤務先で製作した富士山石鹸を見せながら、初めての会社勤めが新鮮だと嬉しそうです。中本さんは3年前から山梨県観光部で、富士山レンジャーとして働いています。お仕事は、主に動植物等の不法採取やゴミの不法投棄防止の監視のための現地巡回、富士山登山客への安全登山対策や観光客へのマナーの啓発。たいてい五合目から七合目・八合目あたりまでを巡回しながら、ルールの徹底を呼びかけます。「富士山とその周辺は、自然公園法で国立公園として保護されていて、たとえば五合目以上の自然はそのままに保存する義務があるんです。溶岩一つ、葉っぱ一枚でも持ち出し禁止になっていますが、けっこう知らない方が多いんですね。一つくらいいいだろうって。登山道を外れて木の根っこや苔を踏みつぶしたり、ゴミを捨てたりする方もいるので、富士の美しさを守るためにたゆまぬ努力が必要です」。樹海内での声かけや、富士北麓周辺の学校や団体・企業・住民等を対象に啓発講座の開催もされています。
 「富士山や山麓の林道をくまなく巡回していると、小動物や鳥が生き生きと飛び回り、花や高山植物が豊かに息づく素晴らしい自然の景観に息を呑みますよ」。富士山を愛する中本さんの実感がこもった言葉です。

富士山はやっぱり山梨です!

 「富士山三昧の日々ですが、全く飽きることがありません。2人で車を走らせて富士山の絶景スポットを回っては楽しんでいます。」と中本さん。
 もともと中本さんは広島、奥様は神戸とお二人とも西日本のご出身。富士山の姿は新幹線から望む静岡県側からの姿しか知らなかったそうです。「静岡県側は、賑やかな街並みが富士の裾野いっぱいに広がった庶民的な風景です。それだって十分、感動していたんですよ。でも山梨側の富士山ときたら、裾野から丸ごと富士山で、まさに霊峰の名にふさわしい光景。静岡県の富士山も好きなんですけれど、今、富士山はやっぱり山梨です!って言いたいですね。」と奥様は言います。夏の夜、富士山頂を目指す登山客のヘッドライトの列をお住まいから眺めるのも恒例の楽しみになっているそうです。生活するにあたって、富士山に限らず、富士五湖や北麓全体がすばらしいと言います。「わざわざ都会からお金をかけて見に来るような風景と、ちょっと散策する感じで日常の中で触れ合えてしまうんですよ」。ここで暮らす日々の贅沢さを噛みしめている中本さんご夫婦です。

(2013年7月取材)

山梨県観光部で富士山レンジャーの仕事を始めて4年目です。

 

お気に入り富士山絶景スポット。何気ない道筋にあります。

お気に入り富士山絶景スポット。何気ない道筋にあります。

 

不法投棄や富士山の文化財破損を食い止めるため、くまなく巡回してマナーの啓発を行います。

不法投棄や富士山の文化財破損を食い止めるため、くまなく巡回してマナーの啓発を行います。

 

富士山やその周辺には小動物や鳥、珍しい花や高山植物がいっぱい。美しい自然には息を呑むばかりです。

富士山やその周辺には小動物や鳥、珍しい花や高山植物がいっぱい。美しい自然には息を呑むばかりです。

 

車でいろいろな富士山スポットを訪ねるのが大好きです。

車でいろいろな富士山スポットを訪ねるのが大好きです。

 

奥様の会社で作った富士山石鹸を手に会話が弾みます。

奥様の会社で作った富士山石鹸を手に会話が弾みます。

 

富士山を背にして、公園で寛ぐ中本さんご夫婦。

富士山を背にして、公園で寛ぐ中本さんご夫婦。