峡東 果樹王国エリア

JoyFuL No.048

ここにあるきれいなものを大切にして
ゆっくり暮らす

網野奈那さん
プロフィール

甲州市塩山
網野奈那ななさん(53) 隆明さん(57)
東京都板橋区より移住

東京へ出かけた帰り道、車窓に広がる甲府盆地の夜景に
ほっと息をつく。ここで生まれたわけではないけれど、
帰ってくる場所はいつも山梨。

 網野さんのお住まいは、木の香りが芳しい一軒家。築50年になるご主人の生家に少しずつ手を入れながら、居心地の良い住まいを作られています。古さを残しつつ、モダンな雰囲気に網野さんの洗練されたセンスを感じます。
 ご主人の実家のある山梨に暮らして28年、四季がはっきりと感じられる山梨の風土をとても気に入っているそうです。豊かな自然、きれいな空気と水、四季折々の恵み。すごく暑くてすごく寒い、だからこそ季節の果物や野菜がみずみずしい。「山梨のもぎたての桃を食べた時、この世にこんなに美味しいものがあったのかと本当に驚きました」。
 また、その豊かな自然の中に生きる山梨の人々も網野さんを惹きつけました。「引っ越してきたばかりの頃、車の免許もなくてバスの本数も少なくて、仕方ないからバス通り沿いを歩いていたら、バス停でもないところでバスが停まって乗せてくれたんです。」山梨の人は全体的に優しくまじめでガッツがあると話します。「こういう自然の中で、自然と密着して暮らすことが、地に足の着いた生き方を創るのかもしれませんね」。
 そんな人と自然に囲まれて生活するうちに、網野さんはこの土地に惚れこんだそうです。「山梨っていいなぁと思うことばかり。故郷を手に入れた感じですね。もう、ここに骨をうずめます。」居心地の良い山梨がいつのまにか「帰ってくる場所」になりました。

自然と共存し、ゆとりある生活を

 「ランプの光に癒された、元気が出たと言ってくれる人がいます。疲れている人はゆとりを持って生きてほしいですし、その助けになりたいですね。お客様に喜ばれるのが何より嬉しいことなんです」。
 網野さんは造形作家としてステンドグラスの技法を使ったランプなどを創作しています。ガラスがもともと持つ性質、その持ち味を生かして作品を作り上げます。
 網野さんの考える理想的な田舎暮らしはこの創作活動の理念に通じます。「山梨の良さを生かして、もともとあるきれいなものを大切にしてゆっくり暮らしていけたら幸せですね。ここでのほっとする時間が大切とつくづく思います。」日本人は疲れすぎているから、ゆとりある山梨暮らしをもっと多くの人に楽しんでほしいと言います。
 山梨を秘境のように思っている他県のご友人には「まあ来てみなさいよ!」と来県を勧めています。ご友人は山梨が東京から近いこと、空気がおいしいことに驚かれるそうです。
 「迷っている人は先入観なく来てみて、空気をかいでみて欲しいです。自分がまさにそうだったけれど土地に惚れるということはありますから」。
 自然と共存し、ゆとりある生活をすることが、網野さんのお勧めする山梨暮らしです。

(2013年6月取材)

自らを「どっぷり山梨県人」と称する網野さん。

自らを「どっぷり山梨県人」と称する網野さん。

 

無駄のない居心地の良い空間が広がる網野さんのお住まい。

無駄のない居心地の良い空間が広がる網野さんのお住まい。

 

ご主人と一緒に手作りした庭には季節の花や野菜が葉を繁らせています。

ご主人と一緒に手作りした庭には季節の花や野菜が葉を繁らせています。

 

ステンドグラスのランプが並ぶギャラリー、柔らかい光に満ちていました。

ステンドグラスのランプが並ぶギャラリー、柔らかい光に満ちていました。

 

創作活動においても家づくりにおいてもご主人はよきパートナーです。

創作活動においても家づくりにおいてもご主人はよきパートナーです。

 

創作活動の場は自宅からほど近いアトリエ。

創作活動の場は自宅からほど近いアトリエ。