南アルプス 富士川エリア

JoyFuL No.061

身延の自然と共に、自由なものづくりを

田島正義さん
プロフィール

身延町瀬戸
田島正義さん(28)
華子さん(32)
東京都品川区より移住

生まれも育ちも東京の田島さん。
今まで遠い存在だった自然が近くにあって、
もっと自由にものづくりができる地を求め、
この4月より身延の古民家に移住されました。

 「山の中の暮らしでは、東京で暮らしていた時の常識が通用しませんね。」と語る田島さん。移住された場所は雄大な山の自然に囲まれた身延町瀬戸集落。もちろんスーパーやコンビニは近くにありません。東京の便利さからかけ離れたこの地で、田島さんはのびのびと生活されていました。「東京の時は常に何かに追われていて、それに対してなんとかしなければならないと思いながら生活していました。移住してからはストレスフリーになって、天気や自分のコンディション等に合わせて、自由に楽しんでやっています」。
 生まれも育ちも東京、高校を卒業後は東京で大工をしていた田島さんは、都会での仕事について違和感を感じていたそうです。「大工の仕事にしても、型にはめられることが多かったです。ものづくりはそういうことではないと感じていましたし、もっと自由にものづくりをしたいと思うようになりました」。そういう思いから、4年前から仕事の傍ら『studio Tree』と謳い、仕事で余った廃材等を利用し、木のアクセサリー等を独学で制作するようになったそうです。「木に触れてものづくりをして、それを基に誰かと繋がる。そういうシンプルな考えになってきました」。休みの日は友人たちとサーフィンや山登り、キャンプ等の自然遊び。そういう経験から次第に移住への欲求が強くなったそうです。

偶然と不思議な縁に導かれ、身延の古民家へ

 最初はクラフトやログハウスの多い北杜市に移住を考えられたそうですが、なかなか見つからず、その後身延町へ移住された方と知り合って古民家を紹介して頂けたそうです。「祖父が日蓮宗で身延山へよく通っていました。あと偶然にも僕の車のキーホルダーも身延山のお守り(笑)。なんか運命めいた感じがして、この地へ住もうと決心しました」。その当時、お付き合いしていた華子さんとも相談。華子さんも移住に同意され、2013年1月に結婚、その後4月に移住されました。移住した古民家は、明治元年に建てられた建物で、痛んでいる部分も少なくなかったそうですが、田島さんの大工の腕もあり、きれいにリフォームされていました。管理人さんからも好きに直していいと言われていることもあり、「都会のアパートでは自由が利かないですが、この家は自由に直したり、飾りつけたりできるのが魅力です。昔の家はとても良い素材を使っているので丈夫です。もしまた引っ越すことになっても、来た時よりも住みやすくなっているように直していきたいです」。
 まだ移住されて間もないこともあり、楽しみなことが沢山あると語ってくれた田島さん。「自然が身近にあるので、季節の移ろいを見られるのが楽しみです。ものづくりの面では、ダイレクトに自然のパワーを受けることができるので、インスピレーションの部分で変わってくると思います。条件が揃ったって感じで、常に自分らしく作りだしていけると思います」。行く行くは地域のために貢献し、空き家を利用した店舗やギャラリー作り等をしていきたいと教えて頂きました。
 「僕が大工だからどこでも仕事ができるし、古民家に住めると思われるかもしれないですが、田舎に移住を考えられていたら、まずはその場所へ行ってみてください。きっと都会にはない魅力があるだろうし、こういうところに住んだ方が心が豊かになると思いますよ。」と田舎暮らしの魅力を教えて頂きました。
 冬には待望の第一子が誕生される予定で、今後の田島さんの生活が楽しみです。

(2013年5月取材)

明治元年の建物。木のぬくもりが伝わります。

明治元年の建物。木のぬくもりが伝わります。

 

玄関に置かれていた手作りのランプ。

玄関に置かれていた手作りのランプ。

 

一点ものが多く、オリジナリティー溢れる作品。

一点ものが多く、オリジナリティー溢れる作品。

 

『studio Tree』を始めた初期の作品。

 

居間の照明ももちろん田島さんの作品。

居間の照明ももちろん田島さんの作品。

 

随所にある個性豊かな作品に心が惹かれます。

随所にある個性豊かな作品に心が惹かれます。