南アルプス 富士川エリア

JoyFuL No.071

自給自足の生活を求め

佐藤慶吾さん
プロフィール

身延町樋田といだ
佐藤慶吾さん(38) 
亜由美さん(38) 美寿々みすずちゃん(1)
神奈川県茅ケ崎市より移住

田舎らしい田舎を探して自然あふれる身延町へ。
地域環境を考えたエコライフを実践しています。

 佐藤さんご夫婦が移住してきたのは2年前の春。農作物を育て、テレビや冷蔵庫、炊飯器、ガスを使わず、太陽熱温水器や薪を使った生活を送っています。電化製品といえばパソコン、携帯、照明、洗濯機、掃除機と僅かなもので電気代は月に800円位、コンポストトイレ (※1) を使うなど自給自足の環境に優しい暮らしを送っています。
 「以前は東京で暮らし、音楽活動をしていました。便利な場所でしたが次第に人ごみに疲れ、田舎暮らしに憧れるようになりました。一度別の場所に移住しましたが、人の繋がりなど自分たちが思い描いていた田舎暮らしとどこか異なり、いつかまた移住しようと考えるようになりました。」と、当時を振り返るご主人の慶吾さん。

人との繋がりと自然の中での子育て

 「以前住んでいた場所は、近所の人と話はするもののそれほど交流はありませんでした。ここ身延町では近所のお宅にお邪魔してお茶をいただいたり、お酒を酌み交わしたり。田畑や山の管理も一人ではできないからみんなでする。これが本来のコミュニティだなと実感しました。東京は便利で何でも手に入りますが、人間関係だけはどんどん薄くなっているような気がします。こういう場所で子供を育てられるのはすごくいいなと思います。」と、田舎での人の繋がりの素晴らしさを語ってくれました。

 移住してきた当時を振り返る奥様の亜由美さんは「改築中でお風呂が使えない時に近所の方が毎日貸してくれました。妊婦だからと気を使って一番風呂に入らせてくれて本当に親切にしていただきました」。また子育ての面では「同じ環境の仲間が少なかったり、学校の児童の人数も少ないといった面もあるけれど、子どもを畑に連れて行って小さいシャベルで一緒に耕したり、これから遊びまわる年齢になるので自然の中で子供を育てられるのはいいと思います」。美寿々ちゃんをあやしながら素敵な笑顔で話してくれました。

 週に1回東京などで音楽活動をする傍ら、風力発電や米作り、天然酵母のパンと自然食品の店づくりなどにも挑戦したいと、生き生きとした表情で今後の夢を語っていただきました。

※1 コンポストトイレ:水を使わず自然の力で分解、堆肥にするトイレ。

(2013年3月取材)

美寿々ちゃんは町の人気者。出かけると、いつもみんなから声をかけてもらいます。

美寿々ちゃんは町の人気者。出かけると、いつもみんなから声をかけてもらいます。

 

手作りの「みすずちゃんの家」。

手作りの「みすずちゃんの家」。

 

もともと3つだった部屋を1つにしたフローリングの部屋は、慶吾さん自らが改装。とても広々としています。

もともと3つだった部屋を1つにしたフローリングの部屋は、慶吾さん自らが改装。とても広々としています。

 

使わなくなった釜を利用した、深い味わいの洗面ボウル。

使わなくなった釜を利用した、深い味わいの洗面ボウル。

 

環境を考え、太陽熱温水器と薪を使いお湯を沸かしています。

環境を考え、太陽熱温水器と薪を使いお湯を沸かしています。

 

玄関に並ぶ家族の靴が、なんとも微笑ましいです。

玄関に並ぶ家族の靴が、なんとも微笑ましいです。