甲府盆地 まちなかエリア

JoyFuL No.079

山梨は自分らしくいられる場所

小田切 浩さん
プロフィール

甲府市山宮町
小田切 浩さん(42) 智子さん(42)
滝斗たきとくん(15) 崇晶貴たかあきくん(12) 逸平いっぺいくん(9)
神奈川県川崎市より移住

甲府市に住み大工をする小田切さん。ケガの療養のために
見知らぬ地だった山梨へ移住されましたが、17年の月日が経った現在では、
山梨に来て、本当に良かったと思えるようになったと言います。

 大工の仕事中に大ケガを負い、そのケガの療養のために母親の実家がある山梨へ移住した小田切さん。見知らぬ土地へ移住し、知り合いも誰もいない状態からスタートしたために「何で山梨に来ちゃったんだろう」と思ったこともあったそうです。しかし移住してから17年が経つ現在では、小田切さんは「山梨に来て、本当に良かった」と感じるようになったと言います。
 「インターネットの普及によって、都会で手に入るものは山梨でほとんど手に入りますが、逆に都会で手に入らないものが山梨にはありますよね。」と山梨の魅力について語っていただきました。それはきれいな空気、自然とふれあえる環境、またその中で子どもを育てられること。都会でいくらお金を出しても、買うことができないものがあると言います。
 「東京での仕事もあって頻繁に行き来します。距離的に見れば、山梨から100kmありますが、時間にしたら車で1時間半ぐらい。僕の出身の千葉県柏市から渋谷までおよそ30kmぐらいですが、昼の時間でも車で1時間半から2時間はかかります。時間軸だけで考えれば、全然東京と離れてないですよ。」とアクセスのしやすさも大きな魅力だと感じるそうです。

色々な経験ができる山梨での大工仕事

 移住した当初はケガの影響もあったため、ハウスメーカーに入社し、施行管理の仕事をしていましたが、やっぱり大工をしたい気持ちは変わらずに1年後には退職。その後、独立して山梨で大工を再開した小田切さん。しかし、仕事仲間や知り合いもいないところから始めたため、仕事を頂ける当てもなかったと言います。「母親の知り合いの家で棚板一枚を付けるところから始まりました。それからトイレやお風呂の改装などの小さいお仕事を頂けるようになり、いつの間にか家一軒を新築で建てられるようになりました。」と振り返る小田切さんは、現在では350坪の大型木造建築を建てる現場で職長を務められています。
 山梨で大工をする魅力を仕事の幅の広さだと言います。「都会での大工仕事は、家を建てるかお店を作るかが大半です。それと比べて、山梨の大工仕事は幅が広くて、家の新築はもちろん、小さい仕事だとテーブルやイス等を作ったり、改装の仕事も多いですね。修練を積めば、社寺仏閣の仕事もできるし、350から400坪規模の大型木造建築の仕事ができるのも山梨ならではですね。」と仕事面でもとても充実しています。

仕事の枠を超えた人との出会い

 小田切さんにとって、山梨での人との出会いや交流はかけがえのないものになっているそうです。移住前は友達と言ってもあくまで仕事上の付き合いの人が多かったと言いますが、山梨では仕事上で全く縁のない人と友達になることが多いと小田切さんは教えてくださいました。
 「平日の仕事が終わった後にもプライベートの時間を持ちやすい山梨では、仕事の枠に収まらない出会いがあります。仕事上の肩書きなども取り払った普通の人間同士の付き合いができるのは魅力ですね。さらに流行に振り回されることなく、こういう生活を送りたいという考えをしっかり持っている人が多いから、お互いの考えを尊重し合える付き合いができます。だから垣根が取り払われて、各個人のライフスタイルを共有して楽しみながら、深くお付き合いすることが可能ですね」。仕事や時間に追われる都会の生活とは違って、個人を活かした生活をすることができる山梨のライフスタイルに、魅力的な人々との出会いや交流の秘密があるのかもしれません。
 都会では自分を作らないとやっていけない部分があったと言う小田切さんですが、「山梨では素直になれて、自分らしく生きられます。都会の人たちが憧れるようなカッコいい生活をしたいですね。」と満足げにお話しくださいました。

(2013年6月取材)

山梨に移住してから、大工の仕事の幅が広がったという小田切さん。充実した生活を送っています。

山梨に移住してから、大工の仕事の幅が広がったという小田切さん。充実した生活を送っています。

 

ご自宅ももちろん小田切さんがご自身で建てた家です。

ご自宅ももちろん小田切さんがご自身で建てた家です。

 

ご自宅にある小田切さんの作業場。

ご自宅にある小田切さんの作業場。

木の素材感を活かした設計は温かい気持ちにさせてくれます。

木の素材感を活かした設計は温かい気持ちにさせてくれます。

 

小田切さんにとって山梨は素直にいられて、自分らしく生きられる場所と教えてくださいました。

小田切さんにとって山梨は素直にいられて、自分らしく生きられる場所と教えてくださいました。

 

ちょうど取材中に帰ってきた三男の逸平くん。学校での出来事を話しながら、家族団らん。

ちょうど取材中に帰ってきた三男の逸平くん。学校での出来事を話しながら、家族団らん。