八ヶ岳 名水の里エリア

JoyFuL No.008

自然の素晴らしさを一緒に味わいたい

竹内時男さん
プロフィール

北杜市高根町
竹内時男さん(58) 
洋子さん(60)
神奈川県小田原市より移住

鳥のさえずりと白樺の葉がこすれる音が間近に聞こえるダイニング、
大きく開いた窓からは富士山や南アルプスが望めます。
ペンション『八ヶ岳自然ヒュッテ』のオーナー、竹内さんは
この自然と共に暮らすため、北杜市に移住しました。

 移住以前は神奈川県で公務員をされていた竹内さん、その頃から毎週のように野鳥観察会に参加するなど、自然に親しんでいました。自然の中で暮らしたい、自然の美しさを多くの人に知ってもらいたいという気持ちはずっと持ち続けていたそうです。実際に移住を考えたのは50歳を迎えた時。自然ガイドをやりたい、山の自然を案内するためには自分の身体が動くうちにと、定年を待たずに行動を起こしました。竹内さんは「自然ガイドだけじゃ食べていけないので、ペンションをしながらお客さんに自然を味わってもらおうと思いましたね。」と当時の心境をお話しくださいました。
 自然が身近に感じられること、また息子さんが山梨の大学に進学していたことから山梨県内で移住先を探しました。現在のペンション購入の決め手となったのはその絶好のロケーションでした。「窓から全部見えるんですよ、富士山が見えて、南アルプスが見えて、身延の方まで全部見える」。
 ご家族を説得するまでに1年半、ペンションを購入してからの準備期間が1年半あり、移住を思い立ってから3年後の2007年7月、念願のペンション『八ヶ岳自然ヒュッテ』を開業しました。

季節の素材を活かしたお食事を

 「最初の頃は料理のレパートリーも少なくて、食事のメニューなんて1種類しかなくて、水洗トイレも排水溝も凍るし、慣れないペンションの仕事に苦労しましたよ」。開業当時をそう振り返る竹内さん。とはいえ熱望した田舎暮らし、1年ほどですっかり慣れたと言います。
 当初、テニスコートにするつもりだった広い庭は、青々とした野菜が繁る菜園になりました。「はじめは小さな畑だったんですけど、どんどん増えちゃって、いつの間にかジャングル状態(笑)」。その菜園では自然の草の間からトマトやズッキーニが一生懸命、葉を伸ばしています。
 開業7年目を迎えて、竹内さんも奥様も料理の腕前を格段に上げたそうです。今では季節の食材を様々に調理し、素材の味を活かした健康食をお客様に提供しています。庭の菜園で採れた野菜や、山で採ってきたキノコを使ったお食事はお客様にも好評だそうです。
 ご夫婦二人で営むペンション、「何もないのが売り」と竹内さんは謙遜しますが、ここには心のこもった料理、快適な空間、温かいおもてなし、そして北杜市の美しい自然があります。

未知との出会いがくれた「新しい夢」

 北杜市に暮らし始めてから、6年の季節がめぐりました。竹内さんはペンション業の傍ら、念願の自然ガイドのお仕事に勤しんでいます。自然の美しさや面白さを感じて味わってほしいと、ペンションのお客さんや林間学校の子どもたちと一緒に山に入るそうですが、その度に北杜市の自然は季節ごとの違う顔を見せてくれます。「自分自身、まだまだ知らないことばかりですよ。未知との出会いが面白いですね」。
 竹内さんの夢は八ヶ岳南麓のガイドブックを作ることだそうです。そのために絶えず未知を探し、自然の中を歩き、写真に収めています。「多くの人に知ってもらいたいっていう気持ちもありますが、一番は自分が知りたいってことですね。」と、自然への興味は収まることがありません。八ヶ岳の自然はこれからも竹内さんを惹きつけて離さないことでしょう。

(2013年7月取材)

白いテーブルクロスと窓の緑とのコントラストが目に心地良い。

白いテーブルクロスと窓の緑とのコントラストが目に心地良い。

 

客室には北杜市の野鳥の名前が付けられています。

客室には北杜市の野鳥の名前が付けられています。

 

清潔に整えられた客室。客室からの眺めも抜群です。

清潔に整えられた客室。客室からの眺めも抜群です。

 

ご夫婦の温かい笑顔が一番のおもてなしです。

ご夫婦の温かい笑顔が一番のおもてなしです。

 

季節の素材を活かした料理。健康食の宿としても好評です。

季節の素材を活かした料理。健康食の宿としても好評です。

 

ご主人曰く「ワイルドな畑」。夏の草と野菜がのびのび育っています。

ご主人曰く「ワイルドな畑」。夏の草と野菜がのびのび育っています。