大月・都留 東京隣接エリア

JoyFuL No.089

北都留の森林とともに生きる

中田無双さん
プロフィール

小菅村大久保
中田無双むそうさん(45) 
雅子さん(45)
静岡県沼津市より移住

バリバリの営業マンだった中田さんが次にと考えた仕事は林業。
飛び込んだ先は、手つかずの自然があふれる小菅村でした。

 北都留森林組合の参事、中田無双さん。以前は大手書店で営業マンをしていました。「大学や企業の研究室に出向きニーズを聞きだして本を売り込んでいました。毎日、何十人という人たちにお会いして、興味深い研究の話をたくさん聞かせてもらいました。その中で今後の日本の森について話を伺いましたが、思えばあの話が今の自分につながっていたのかもしれません。」と当時を振り返る中田さん。
 元来、山が好きでキャンプなどのアウトドアをよく楽しんでいましたが、自然を相手に仕事をするとは思っていなかったそうです。「北都留森林組合が企画した林業体験に参加しました。指導員の組合の方たちと、現場で汗を流しながら体験をさせていただき、林業の事など話をしていくうちに、広大な自然の中でこんな魅力的な人たちと一緒に仕事ができたら何か貢献できるのではないか、この人たちとここで働きたい。」と、人と自然に魅せられて組合に入ることを決意したそうです。
 現在では大手書店で培った営業のノウハウを生かし、企業に『企業の森』を提案し賛同してもらうなど、森林の整備や保育に向けて様々な活動を行っています。

移住者だからわかる地域の良さ

 「移住して来た人だからこそわかる、その地域の価値や物の良さがあると思います。都会の価値観も知り、なおかつ田舎の価値もわかる、それを通訳するのが私たちIターンなどで移住してきた者の使命だと思います。そういう人たちがもっと活躍できるようになれば、地域は活性化して元気になっていくと思います。そして小菅村にはそれを受け入れる懐の広さがあります。」みずからの経験をもとに、移住者が地域に貢献できることは何かを語る中田さん。
 「小菅村は東京都と神奈川県にすごく近いです。両方合わせて2千万人を超える大きなマーケットがすぐ目の前にあり恵まれた環境といえます。林業を元気にして小菅村を元気にしたい、そしてそれを全国に広めていきたい、それに残りの人生をすべてかけたいです。」中田さんの言葉からは森林に対する思い、そして小菅村に対する愛情が伝わってきました。

自然の中で育ったわが子を
羨ましく思います

 移住後の生活ぶりを尋ねると「天気がよく温暖な気候で暮らしやすいです。四季の顔がはっきりしていて、それぞれ違う景色や自然を楽しめる。そして東京に近くて日帰りで行く事もできる、とても魅力的な場所です。そしてなにより小菅村は人が温かいです、いろいろ世話をしていただいていますよ。」そんな人の温厚さに惹きつけられて、ずっとここで暮らしていきたいと考えるようになったそうです。
 奥様は「以前は喘息で時々発作を起こしていましたが、空気が綺麗なせいか最近は発作も起きなくなりました。娘たちは芸術系の大学に通っていますが、まわりからは感性が豊かだと言われるそうです。きっと幼少期に自然に恵まれた環境で育ったおかげだと思います。私は駅前の商店街で育ちましたので通学路はすべてアスファルトで舗装されていました。自然に触れる機会が少ない子供時代を過ごしていましたので、こういった大自然の中で子育てをできて本当に良かったと思いますし、子供たちが羨ましく思えます。」と、田舎での子育ての良さをお話しいただきました。

(2013年5月取材)

都心からわずか2時間の小菅村。

都心からわずか2時間の小菅村。

 

豊かな自然に囲まれ心が安らぎます。

豊かな自然に囲まれ心が安らぎます。


中田さんの自宅では奥様が村で唯一のパン店『石窯天然酵母パン Kokopelli』を営んでいます。

中田さんの自宅では奥様が村で唯一のパン店『石窯天然酵母パン Kokopelli』を営んでいます。

 

自家製の石窯で焼いた天然酵母パン。

自家製の石窯で焼いた天然酵母パン。

 

大人気のクリームチーズパン。

大人気のクリームチーズパン。