大月・都留 東京隣接エリア

JoyFuL No.092

古民家で昔の生活様式を学ぶ

矢野伴親さん
プロフィール

上野原市秋山
矢野伴親ともちかさん(36) 
神奈川県相模原市より移住

映像作家の矢野伴親さんは、上野原市秋山にある築150年の古民家に住み、
本来の職を持つ傍ら自給的な農業を生活に取り入れた
『半農半X(エックス)』というライフスタイルを送っています。

 8年前に、埼玉県秩父市の古民家で暮らすイギリス人を訪れ、昔ながらの生活をしている姿に惹かれ「いつか自分もこんな生活をしてみたい」と思ったのが、田舎暮らしを志したきっかけだと言います。「20代の頃はアジアの田舎の雰囲気が好きでよく旅行をしていましたが、きっとあの頃から田舎暮らしに憧れていたのだと思います。」と話す矢野さん。

田舎暮らしを通して得たもの

 子供の頃は、森を駆け回り秘密基地を作って遊ぶなど、活発に過ごした矢野さん。大人になっても自然が好きなのは変わりませんでした。「よく森や川にキャンプに行きました。忙しくて時間に余裕がない時でも日帰りで行くぐらい好きでした。でも、ここに住んでからは、周りが自然だらけですので、敷地の中でアウトドアが楽しめます。わざわざキャンプに行く必要が無くなりましたよ」。と話す笑顔は、まるで自分だけの『秘密基地』を見つけた子どものように楽しげでした。
 矢野さんは、山梨に移住してからの生活の変化について「東京に住んでいた頃は、生活の基盤がお金であり、そのために忙しく働かなければならず、時間に余裕がありませんでした。山梨に来てからは、昔の人たちのように自給自足の生活が基盤となっているので、お金ありきではなく、時間に余裕を持つことができるようになりました」。自由になる時間が増えた事で、知り合いの畑仕事を手伝ったり、ボランティアで地域のお祭りの運営をしたりと、心の豊かさを得る事ができたと言います。

理想の田舎暮らし

 「東京から1時間の近さで、豊かな自然に囲まれ、自給自足の生活ができる場所は、他にはないと思います。今まで居心地の良い場所を探しに、いろんな所に旅に行きましたが、その答えがこの場所だと思います。ここに住んで5年経ちますが、これからもずっとここに住み続けたいと思います」。長い間の探し物を上野原市秋山で見つける事ができたと話す矢野さん。
 これからしてみたい事を尋ねると「今は野菜の栽培をしていますが、これからは果実や、薪を取るための木を育てる事にチャレンジしたいです。5年、10年、30年後と、長いスパンで考えると、楽しみが広がります。家の管理や庭の手入れも大変な作業ですが、子どもの頃に夢中になった、プラモデル作りに似ていますね。自分の手で好きなように作り、表現できるのは楽しいです。」と言います。
 豊かな自然に囲まれた古民家に住み『半農半X』を実践している矢野さん。そんなライフスタイルに惹かれて、新たに田舎暮らしを志す人も増えるでしょう。

(2013年7月取材)

ロックバンドのライブ映像制作や、震災直後は東北地方で報道に携わるなど、多岐に渡る活動をしています。

ロックバンドのライブ映像制作や、震災直後は東北地方で報道に携わるなど、多岐に渡る活動をしています。

 

矢野さんのご自宅である古民家には、最新の映像機器があり、長い歴史と最先端が共存した空間です。

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自宅裏の小川から聞こえるせせらぎの音は、心を癒してくれます。

自宅裏の小川から聞こえるせせらぎの音は、心を癒してくれます。

 

自給自足を行う事で、人間本来の生活のあり方を学ぶ事ができます。

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伐採する木の選定方法を工夫して、昨年は庭木ですべての薪を賄う事ができました。

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