大月・都留 東京隣接エリア

JoyFuL No.093

道志で見つけた都会とは違う本当の価値

山本和之さん
プロフィール

道志村上中山
山本和之さん(35) エリさん(39) 
高之朗こうしろうくん(7) 晟之朗じょうしろうくん(5)
桜之朗おうしろうくん(3)
神奈川県横浜市より移住

大学生の頃から田舎暮らしに憧れていた山本さんが
移住した地は道志村。都会からこんなに近くにあった田舎で、
都会では気づくことができない本当の価値を見つけることができました。

 神奈川県横浜市で大学生活を過ごした山本さん。横浜市が企画する野外活動指導者養成講座を受けた時に、研修に訪れた地は山梨県道志村でした。「電車で来た時は遠いイメージがありましたが、車で来てみると横浜から1時間半ぐらいで着いて、僕が求めていた田舎がこんなに近くにあったんだと実感しました。研修内容はキャンプ場のスタッフの仕事でしたが、仕事をそっち退けで管理人のおじさんに付いて歩いて、小屋作りをしてました(笑)。帰りにはおじさんがトマトを手みやげに持たせてくれましたが、そのトマトが本当に美味しくて、移住の決め手になりました」。大学を卒業した次の日には道志村へ移住したという山本さん。念願だった田舎暮らしが実現しました。
 「移住1年後に道の駅で大量にイチジクが余っていて、なんとかならないかと相談を受けました。幼少の頃に母親とよくジャム作りをしていたことを思い出して、試しにイチジクのジャムを作ってみようと思いました。作ったジャムを道の駅に出したところ、好評で、これなら仕事にできると思いましたね。その後、試行錯誤しながら徐々に種類を増やしていって、現在では9種類のジャムを製造しています。ちなみに一番人気は山梨の特産品の白桃味ですね。」と道志村での仕事ぶりを教えてくださいました。
 3年前からは道志村の作物を使った味噌だれも作っている山本さん。味は8種類ありますが、全てに道志村の特産品であるクレソンを入れているそうです。「クレソンによって特に味の変化はないんです(笑)。それでも道志らしさを出したかったので、入れるようにしました」。山梨県や道志村の特徴を生かした仕事をする山本さんの暮らしには、都会では得られない豊かさがあるように感じました。

道志村の自然は人間が成長できる場

 移住して以来、地元の人と交流を深める中、知人を通じて知り合った富士吉田市出身のエリさんと結婚。3人の男の子に恵まれ、現在では家族5人で道志村での生活を楽しんでいます。お住まいは山や川に囲まれ、広いお庭のあるログハウス。元気盛りの子供3人は、家の中でも外でも元気に走り回りながら遊んでいます。「子供達にテレビゲームを与えていないので、天気が良ければ外へ遊びに行きますが、自分たちでいろいろと学んできますね。長男の高之朗は私たちよりも花の名前を知っています。花に興味があるからか、通学路に知らない花があると自分で調べて学ぶんですよ。教育の点で学校や塾が多い都会を好む方が多いですが、感性を養う意味で子育ては田舎がいいなと思います。」と教えてくれた山本さんご夫婦。休日には家族5人揃って、村の棚田を使った自然の遊び場作りに参加。大人も子供も楽しめる場所を目指して、地域の人と一緒にワラビ採りをしたり、ブランコやツリーハウス作りをしているそうです。
 山本さんの暮らしには都会の豊かさの象徴であるお金の価値よりも自然や環境が与えてくれる本当の価値を感じることができます。「味噌だれにも使っている山椒などの作物は都会の人からしてみれば贅沢品ですよね。そういうものがお金をかけなくても、手に入ってしまう。田舎に住む大きな利点ですね。都会のような便利さはありませんが、だからこそ考える力や生きる力を養うことができます。竹とんぼを作ったりする時も、キットを使わず、ナイフで木を削って作る。そこから本来のものづくりや生きる力に繋がっていきます。目の前に花があったら、花を潰さないようにしようとすることは、おもいやりに繋がっていきます。山梨での時間や自然の流れが大事なことを教えてくれました。」と山梨で生活する魅力を語ってくださった山本さんでした。

(2013年4月取材)

子供の頃に母親とジャム作りをしたことが糧となり、現在の仕事に繋がっています。

子供の頃に母親とジャム作りをしたことが糧となり、現在の仕事に繋がっています。

 

ジャム以外にも、道志村で採れた食材と特産品のクレソンを入れた味噌だれを作っています。

ジャム以外にも、道志村で採れた食材と特産品のクレソンを入れた味噌だれを作っています。

 

元々、別荘だった家を購入した住まい。家の中も子供たちの遊び場です。

元々、別荘だった家を購入した住まい。家の中も子供たちの遊び場です。

 

左から長男の高之朗くん、次男の晟之朗くん、三男の桜之朗くん。

左から長男の高之朗くん、次男の晟之朗くん、三男の桜之朗くん。

 

家の周りには自然が溢れています。子供たちも外遊びが大好き。

家の周りには自然が溢れています。子供たちも外遊びが大好き。