大月・都留 東京隣接エリア

JoyFuL No.094

都会では経験できない『オイシイ生活』

栁澤久智さん
プロフィール

小菅村東部
栁澤やなぎさわ久智さん(31) 
東京都中央区より移住

小菅村役場の職員として忙しい生活を送る栁澤さん、
以前は都心に暮らすサラリーマンでした。小菅村に来て
180度変わった生活ぶり、毎日が新鮮な驚きと感動の連続です。

 東京に住んでいた頃から、ドライブでたびたび訪れていた小菅村には良いイメージを持っていたと言います。「この村の人は知らない人でもすれ違えば挨拶するんですよね。東京からも近いし、良い村だと思っていました。」東京での仕事に行き詰まりを感じていた栁澤さんは、たまたま見つけた小菅村職員募集に応募し、採用されました。小菅村が大好きだったこと、小さな村で人の役に立つ仕事がしたいと思っていたことが移住の決め手となったそうです。
 面接の時に「忙しいのは大丈夫?」と聞かれた理由は実際に移住してきてから判明しました。小菅村の人口約800人のうち、若者世代は40人ほどで、栁澤さんが必要とされる場面は公私の垣根を越えて無数にあります。野良犬がいると聞けば捕まえに行き、水道が止まったと聞けば修理の手伝いに行き、高齢者世帯の求めに応じて、テレビのチャンネル設定にも栁澤さん自ら出向きます。役場の本来の業務にかかわることも、そうでないことも、村の相談事は全て役場に持ち込まれます。「公務員ってこんなに忙しいのか!と驚きましたけど、こんな経験なかなかできないからオイシイぞって思っちゃいます。」
 村の人々から必要とされ、村のために骨身を惜しまず働いている栁澤さんですが、反対に助けられることも多くあります。住居が決まらず困っていた時には役場の先輩のご親戚から格安物件を紹介いただいたり、風邪をひいて寝込んでいた時には村長の奥さんがお粥を届けてくれたり。「狭い村ですから、誰が風邪をひいてるとかがすぐに伝わるんですね」。
 日々の出来事をユーモラスにお話くださった栁澤さん、「人の役に立っている実感」はそのいきいきとした表情に表れています。

不便を不便と思わないで
笑いにしちゃえば毎日楽しい!

 多摩川の源流部に位置し秘境のイメージがある小菅村ですが、都心からも甲府からも車を使えば約2時間、都会での人間関係を維持したまま移住でき、ホームシックになりにくい立地の良さを栁澤さんは気に入っているといいます。とはいえ、買い物をするには車で30分ほどかけて奥多摩の街まで行かなければなりませんし、台風や大雪でライフラインが切断されてしまうことも。そんな時でも不便を不便ととらえずに、「なかなかできないオイシイ経験」とポジティブに向き合います。「山仕様のグッズや服を日常生活で活用するのもおもしろいですよ。」停電の時はランタンや懐中電灯を灯す、大雪の時は登山用の防寒着を来て乗り切るなど、山間の小さな村ならではの知恵を教えていただきました。
 東京から近く、都会の人を受け入れることに抵抗のないこの村の風土は移住先にぴったりと栁澤さんは話します。「都会に近い田舎なので、村の人は都会の人を受け入れることに抵抗がないですし、都会の人もカルチャーショックは少ないと思います。」金銭面での充足感よりも、自然や人と密接に触れ合う『オイシイ生活』が送れることが小菅村の魅力です。
 今後は栁澤さん個人としても、村の職員としても移住の受け入れに積極的に動いていきたいとのこと。「ちゃんとインターネットも使えますよ!」と小菅村をアピールされていました。

(2013年7月取材)

「いらないと言われるまではこの村にずっといたい」と意欲に燃える栁澤さん。

「いらないと言われるまではこの村にずっといたい」と意欲に燃える栁澤さん。

 

小菅村での暮らしの充足感は栁澤さんのいきいきとした表情に表れています。

小菅村での暮らしの充足感は栁澤さんのいきいきとした表情に表れています。

 

畑付き、駐車場付きの借家。役場の先輩に紹介してもらいました。

畑付き、駐車場付きの借家。役場の先輩に紹介してもらいました。

 

レトロな2DK。どこか懐かしい雰囲気のご自宅。

レトロな2DK。どこか懐かしい雰囲気のご自宅。

 

ご自宅の庭から小菅川の清流が望めます。

ご自宅の庭から小菅川の清流が望めます。

 

村に一つだけある信号。村の子供たちに交通ルールを教える役割を担っています。

村に一つだけある信号。村の子供たちに交通ルールを教える役割を担っています。