やまなし暮らし支援ガイド「ジョイフル」 JOYFUL

やまなし暮らし支援ガイド「ジョイフル」 JOYFUL page 13/36

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やまなし暮らし支援ガイド「ジョイフル」 JOYFUL

ここでしか味わえない特別な楽しみ毎朝5時半に山に入り、1時間ほど走ることを日課としている木村さん。それは走る楽しみとともに、この地でしか味わうことのできないひとときを楽しむための特別な時間です。「走っている途中で夜が明け始めるんですが、陽が昇る瞬間、本当に美しい光景に出会えるんです。特に秋は最高ですね。太陽が顔を出し始め、紅葉した木々に陽が当たる瞬間、周りの世界がすべて金色に染まるんです。わずか5分だけの美しい世界。この瞬間に巡り会えることが、この地に暮らす意味と大きな喜びを与えてくれています。」と目を輝かせながら、奥河口湖の美しい自然について熱く語ります。アウトドアエッセイストとして、世界各地を歩いている木村さんですが、「秋の河口湖の美しさに勝るところはありません。」と言い切ります。「河口湖の自然は女性的なんです。繊細で美しい成熟した大人の女性という感じですね(笑)。そんな美しい自然とともに暮らす毎日は、思い描いていた以上です。」と満ち足りた表情を見せます。夢を実現できる地として選んだ河口湖木村さんには昔から2つの夢がありました。24歳の時に初めて訪れた米国サンタフェの町で魅せられた、土色とターコイズブルーの家を建てること。そして30歳の時にミネソタのカヌー競技に出場した際に現地で見た「カヌーが日々の暮らしの中にある生活」をすること。その2つを実現できる地として選んだのが河口湖でした。「当時、サンタフェスタイルの家は日本ではまだ珍しく、思うような家づくりが難しかったので、自分でアメリカに部材を買い付けに行き、仕上げの壁塗りも自分でやりました。なければ自分で揃えればいい、自分でやればいい。まさにアウトドアの考え方です。それが楽しいんですよね。」と木村さん。隣で話を聞いていた奥様も「主人がやっていることって、大変なことでもすごく楽しそうなんですよね。いつの間にか引き込まれて、私も楽しんでいます。」とにっこり。自分たちで一つひとつ作り上げてきた暮らしだからこそ、多くの喜びと楽しみを見つけられたといいます。巡り来る季節を感じられる喜びこの地での暮らしは、お子さんたちにも大切なものを与えてくれました。ある秋の終わりごろ、「お父さん、冬の匂いがするよ。」と言って外から帰ってきたという当時小学4年の次男。それは近所の家で使い始めた薪ストーブの煙の匂いでした。「彼にとってはそれが冬の匂いなんです。そんな季節の移ろいや、自然が毎年変わらずにやって来るのを感じられることってすばらしいですよね。」現在、娘さんは静岡県へ嫁ぎ、2人の息子さんは東京で暮らしていますが、「ここに帰って来ると、『やっぱりダイニングの窓から見える湖はいいね。』って言うんですよね。変わらない自然のすばらしさですよね。」とほほ笑みます。これからしてみたいことを尋ねると、「75歳まで、フルマラソンを笑って4時間で走ることが目標ですね。」と言います。そこには、この地で見つけた楽しみを、できるだけ長く味わいたいという思いが込められています。「あの夜明けの美しい景色を見たいんですよね。それにはフルマラソンを笑って4時間で走れるだけの体力が必要なんです。僕はそれほど思い入れのあるものを、この奥河口湖で見つけました。移住する人には、その地でしか見つけられない楽しみを見つけてほしいですね。それが移住を成功させる鍵ですよ」。移住は楽しいこと以上に苦労もあったと語った木村さん。そんな18年間の思いから発せられたメッセージはとても貴重で、移住の大先輩の温かい思いを感じました。朝のランニングで出会える、5分間だけの美しい光景。サンタフェ建築の風合いにこだわり、2年かけて自分で塗った壁。大好きなカヌーとアウトドアを満喫できる河口湖畔での生活。木村東吉さんTokichi Kimura1958年、大阪府生まれ。20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍。その後、30代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。公式ホームページhttp://www.greatoutdoors.jp/13